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書籍カテゴリー:自費出版


少年の日の名残り カバーデータ  
2013.07
少年の日の名残り

 

「戦争」の語り部たちが

少なくなったいまだからこそ、

遺しておきたい物語がある――。

 

戦前・戦中・戦後を11~13歳の多感な少年期において過した著者が、同じ時代を生きたひとたちに、そして「戦争下での暮らし」を知らない世代に語り部として記した一冊。

和歌山の紀北地方に暮らす12歳の少年・山下正二と、東京から単独疎開でやってきた11歳の橘にしきの淡い恋物語を軸に、当時の日常を淡々と描いていく。

 

「あのタヌキ先生の口車に乗せられ、特攻を志願して18歳あまりで死んでいった吉田鉄三兄さん可哀想や。あんな犬より劣るようなアホな先生が生き残りよって(中略)

――オレもこれからは、どんなことでも必ず反対からも考えたり、のぞいてみて、善悪の判断をしてやろう――<本文より>」

 

いま、この時代だからこそ、ひとりの語り部の声に耳を傾けたい。


ISBN978-4-88313-808-1

生地 米藏 著

四六判 256ページ

¥1,200+税

   
     

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