終戦時、3歳半だった著者が満州引揚げの断片的な記憶と、日本へ帰還してから社会に出るまでの思い出をつづりました。ひたすら歩き続けた引揚げ時の光景は、74年たった今も忘れられないといいます。幼子の目から見た戦争の爪痕とは。
目次
はじめに
敗戦後の満洲で
泣いたらいかん!/シラミ駆除/ぎゅうぎゅうの黒い箱/ばあちゃん家へ
日本での生活
何もない/住める家はあるけれど…/靴がない/お正月の晴れ着/兵隊さんの服
父のこと/修学旅行/母に聞いた話①/母に聞いた話②
社会人になって
就職活動/会社での生活/夫との出会い/そして今
おわりに