著者にとって小社から6冊目の出版です。今回は卒寿を迎えた記念に、八十葉の挿絵を描き上げ、出版しました。
「漢詩の世界を俯瞰すればまことに取るに足らない細かい作業ではあるが、挿絵があれば漢詩とのへだたりをほんの少し近づけることができはしないかという手前勝手な思い込みのために素人だからこその苦しみを3か月ばかり耐えた・・・」(はしがきより)という力作である。
「『あちこち廻って写生旅行でもしたのか』と羨望する友も居たが、挿絵はすべて詩歌から得た私の心象風景であって写生はしたことがない。心象だから瞬時にどこへもとんで行けて便利なようではあるが、詩歌の解釈間違いによって間抜けな挿絵になることもある。友人たちはその間抜けさも笑って楽しいでくれた・・・」と、出来た作品を友人たちと楽しんでおられます。
自費出版の楽しみを堪能されているようです。