2011年に心身に重度の障害を持つ青年との絵手紙交流の本『心のかけはし―絵てがみ10年の筆あと―』を出版した著者の第2弾。前作から8年、新たなかけはしが東と西へ伸びました。
東は東日本大震災で被災された東北の漁師の方。震災のチャリティーコンサートでの出会いがきっかけです。さすが漁師さんだけあって魚の絵は圧巻です。
西は知的障害をかかえる九州の綾ちゃん。お母さんが偶然図書館で前作を見つけ、著者に絵手紙を出したことからはじまりました。たどたどしかった綾ちゃんの絵が、どんどん生き生きとした絵になっていくのが分かります。
相手のことを思いながら四季折々の身近にあるものを描く。上手い下手ではなく、真心こめて。そんな絵手紙が人と人とを繋ぎ、「心のかけはし」が伸びていくのです。