戦後70年の夏、これからの未来を考える人々に、読んでもらいたい本ができあがりました!
本書は、”なにげない街かどのモノたちが「戦争」を語る”をテーマに、大阪に残る戦跡ウォーキングへ誘うユニークな一冊です。
大阪天満宮のこま犬や、露天神社のしめ柱、生国魂神社の神木、大阪城内に残る弾あと、今も残る家庭用防空壕などの身近な戦跡に驚き、第四師団司令部庁舎、高射砲陣地跡などに、当時の軍事都市大阪としての役割を感じることと思います。そしてまた、わたしたちの心に「戦争に協力する気持ちを育んだモノたち」として、各地の忠魂碑なども紹介。
いまも残る「モノ」たちに出会いながら、「戦争」を形作るいろいろな背景についても考えてみてほしい。いまこそ、未来のために、過去の記憶を見つめ直して欲しい――そんな思いを込めた一冊です。
⦿本書で登場するモノたち⦿
[第1章 大空襲の傷あと]
勝鬘院の「愛染かつら」/生国魂神社の神木/大江神社の狐/森之宮神社のこま犬/露天神社のしめ柱/北野高校の旧校舎の壁/大阪城・天守台の爆弾あと
[第2章 大空襲の炎に追われて]
ギャラリー”いろはに”の家庭用防空壕/加賀屋家の屋外防空壕/崇禅寺の慰霊塔/長柄橋の観音像/京橋駅の慰霊碑/模擬原爆投下地の慰霊碑
[第3章 戦争をすすめるために]
第四師団司令部庁舎/大阪砲兵工廠・化学分析場/城南射撃場跡の碑/旧真田山陸軍墓地/西淡路の高射砲陣地跡/旧大正飛行場の掩体壕
[第4章 心のなかも戦争へ]
教育塔/教育勅語碑/大村益次郎殉難碑/大阪護国神社
[第5章 反戦平和のために]
鶴彬の川柳碑/阪口喜一郎の顕彰碑……などなど