舞台は、中大兄皇子と藤原鎌足が政治の実権を握る古代大王(おおぎみ)家。 大化の改新後、大王家を中心としたクニづくりが進められる時代に生きた二人の青年、有間皇子(ありまのみこ)と、ムラの若者・網代(あじろ)を通して、時代の波に翻弄されつつも、自分の“生”を全うすることの意味を問う歴史小説。
立身出世のため、自分を守るため、組織のなかでもがき、人々が生き抜く様は、古代も現代も同じで、おもしろい!
古川昭一 著
四六判 180頁