父母、姉4人、兄ひとりの末っ子として育った著者が、家族のこと、日常のこと、そして社会のことを詠んだ314首の歌。
父が逝き母も逝き、2人の子どもたちも巣立ち、自分が生きている意味も目標も失い、ただただ、もんもんとした日々にふと目にとまった毎日歌壇の河野裕子さん選歌に、心があたたかくなり、「私も短歌作ってみようかな。この方なら私の気持ちも、わかってもらえそうや」と始めた短歌。
毎日新聞「女の気持ち」にも何度か投稿。
歌を詠むことが楽しみにも、慰めにもなっている。
ふる里よ 父よ母よと詠むうちに吾がこころうた吾を慰む