第二次世界大戦のさなかに行われた子どもたちの集団疎開。
戦時下、親元を離れて暮らした子どもたちの生活はどのようなものだったのか──。
神戸で毎年戦争展を行っている「兵庫の『 語り継ごう戦争』展の会」の調査で、当時実際に集団疎開を体験した人の証言から疎開先の寺を訪問。
集団疎開を引率した教師・日下泰之氏の日記とスケッチブックが疎開先の寺に寄贈されていたことが判明し、一年二か月に及んだ集団疎開の実態が、彼らに衝撃をもたらした八月十五日の様子を含めて明らかになった。
資料の少ない集団疎開についての貴重な記録をまとめた1冊。当時小学生だった疎開体験者や受け入れた地域の方の証言、写真や調査資料などもあわせて収録。
もくじ
・日下先生の日下文書(日記)、詩画集出版にあたって
・日記『長生殿裏春秋冨 不老門前日月遅 卯月』
・日記『戦争終結 八月』
・詩画集
・『楽久我記』今も心に残る土地
・「日下日記」について
・解題 学童集団疎開引率教師の日記
・小野柄国民學校の集団疎開(調査・収集した資料の紹介)
・編集後記