50年代から同人誌活動を続けていた4人の詩人によるアンソロジー詩選集。
「THE MIRROR NOTE」というタイトルには、――言葉による思索を深めたエスプリの鏡でありたい――という願いも込められています。
本書刊行の中心となった美濃吉昭氏は、ザ・シンフォニーホールやホテルプラザなどの設計を行ってきた建築家でもあります。
生活詩とは一線を画す、言葉と思考の揺れや調和が生み出す深い表現の世界を味わえる一冊です。
西貴・美濃吉昭・奈良隆雄・古田実雄 著
A5判 96ページ
広島・長崎へ原爆投下のあった8月6日、9日。この日を前に行われる日本列島を縦断する「核兵器廃絶平和大行進」が行われます。著者は1995年、2003年、2005年の3回にわたり東京→広島、富山→広島、北海道→東京の3コースに、“通し行進者”としてカメラを胸にメモを片手に参加しました。
その時の思い、沿道や行進者の様子を、写真と短い文でまとめたものです。今、集団的自衛権の行使など、戦争が私たちの生活に近くなってきているこの時世だからこそ静かに平和を訴えたいと、思いを1冊にまとめたのです。
北尾達雄
B6判
破滅型に属する私小説の一極北である「嘉村礒多」について、同じ山口県出身の著者が、礒多の生い立ちをたどりながらその作品世界を探る「嘉村礒多 研究」。長年 中学校で国語を教えてきた著者が、現代の国語教育の文法学習において「主語・述語」が「文」成立の必須の骨格成分であるという欧文語の構文論がなじまないのではという疑問を解明していった「文法論の試論」。
30数年にわたり、中学校の現場で国語を教えてきた著者からの2つの提言である。
著者:阿部武彦
A5判
男性が3人で遣う文楽とは異なり、女性が一人で人形を操る乙女文楽。人形の頭(かしら)は遣い手の頭と、足は遣い手のひざと結ばれ、それらが連動する仕組みになっています。“乙女文楽”は昭和初期に大阪で誕生、庶民の娯楽として親しまれましたが、戦争でやむなく解散。55年ぶりの平成4年に復活しました。
艶やかなお人形たちに命を吹き込み共に舞う吉田光華の舞台を、大阪でテレビのスチール写真や日舞やミュージカルの舞台撮影も多く手掛ける女性カメラマンの著者が魅力満載の写真集に仕上げました。
プロ活動15周年を記念するこの写真集を通して、大阪の伝統芸能をまた一つ多くの方々に知っていただきたいと思います。
著者 西村宣世
B5変形判
一人はみんなのために、みんなは一人のために。
生きづらさが蔓延する現代社会で、ひとりひとりが健やかに生きていくためには何が必要か、
何をどのように考え実行していけばいいのか。
それを検討するモノサシを哲学の弁証法的な理論に求めた入門書。
著者 河田 渡
サイズ A5判 348ページ
15歳で初めて川柳をつくってから70年あまりの間、折にふれ詩をつくり「詩人会議」などに投稿してきた著者が、幼くして亡くなった母を思い、働きとおした父を思い、弱者に冷たい政治に怒り、つくってきた詩をまとめた詩集。
呼子文彦
B5変型判
128ページ
日本では歌声喫茶の流行によってポピュラーとなったロシア民謡。
そのロシア民謡のなかでも、「トロイカ」「一週間」「カリンカ」といった曲の訳詞を手掛け、生涯を通じて200曲のロシアのうたを訳詞したのが、「音楽舞踊団カチューシャ」の団員でもあった森おくじです。
終戦後、シベリア捕虜収容所で抑留生活を過ごしたおくじが訳した、上記3曲を含む代表的な訳詞曲と、晩年連載した「森おくじの選んだ50曲 ロシア・ロマンス歌謡」の全50曲の自筆楽譜に、おくじ自身が作曲した曲の楽譜を集めた貴重な楽譜集。
PARTⅡの読み物ページには、記者の質問に答えるおくじの自筆原稿や、ロシア民謡愛好家の間で噂される「トロイカの訳詞をめぐって」、おくじ夫人の記事なども掲載。
平和への願いを込めて、ロシア民謡を訳し続けた森おくじの世界に、ぜひ触れてみてください。
森ふみ・斉藤亨 編
A4判 112頁
元図書館館長が、美しい草花の水彩画と、それにまつわる本との出会いをエッセイ風にまとめて好評を博した第一画文集『草花との出会い 本との出会い――植物水彩画一木一草画文集――』。
その第2弾が出ました!
著者は、滋賀県多賀町立図書館元館長。
第二画文集となる今回の『草花と本と』には、新たな63枚の美しい植物水彩画と、その草花にまつわる本や場所などのエピソードがブックトーク風に語られています。
四季折々の、素朴で美しい草花に出会いに、本書で紹介されている野や山に思わず出掛けてみたくなる。そして、紹介されている本を読みたくなる。
そんな優しい画文集です。
村瀬 進 著
1977年の学生時代のアフリカ旅行を手掛かりに、現代の日本・そして世界が抱える問題について考察したエッセイ。
アフリカの現実、3.11大震災以降原発をめぐる動きなどについて、一市民の目線で語ったものです。
著者 矢吹菊夫
B6判
「偉いとも偉くないとも思わず あらゆるものに感謝して 流れるままに生きてきた――」
京都から終戦1カ月前に広島・三原市に嫁ぎ、8月6日は広島見物に出掛けようとしていた著者は、終戦後、開拓団の百姓暮らしを経て、編み物講師として26年間編み物ブームを支えたのち、看護師に復帰。76歳まで現役で働く。
現在も「世のため人のためちょこっと自分のため」を合言葉に、一日1万歩のパワフルウーマン一代記。92歳、まだまだこれからが青春!
松浦寿子 著四六判 130頁
H.Aバイコフの作品を読み解き、作品中の「東洋」なるものに注目した作品
この書籍は、市場流通をさせるものではありませんが、入手ご希望の方は、直接小社までご連絡ください。
畦内脩筰 著
44歳でハーフを走り出して20年
定年リタイアを経て2013年夏には、フルマラソン65回 70キロマラソン9回 100キロマラソン5回 ハーフマラソン128回 を完走し、フルマラソン3時間15分を切る記録も出した著者
市民ランナーとして、体調不良に苦しみながらも、タイムと順位にこだわり走り続けた記録を軽妙な語り口で書いたエッセイです。
温泉とビールと旅とランニングをセットにし、楽しんで走る様子が伝わってきます。
坂東廣昭 著
B5判
自身の生い立ちから、大阪大空襲の思い出や敗戦から学んだこと、保健所で公衆衛生に明け暮れた日々、労働運動や高齢期の過ごし方など――。まさに戦後をひたすら実直に、真摯にひとすじに生きた著者が記す「生きてきた証」。
ともに歩まれた奥様が描いた装丁のスケッチが、文章をやさしく引き立てます。「自分史」のお手本としてもおすすめの一冊。
舩橋一行 著
A5判 上製 168頁
関西勤労者教育協会(略称 関西勤労協)が1953年に設立されて今年で60年、そしてその勤労協の中に戦前の民主的な出版物を保存する会(略称 保存会)が1984年に設立されて来年30年をむかえることを記念し、来年(2014年)6月に保存会所蔵の文献を中心に第13回出版物展の開催が計画されています。
本書は、保存会会長である著者が、この出版物展を側面から支えるため、保存会所蔵の資料を紹介するため「保存会ニュース」(月刊)に掲載したものの中から主要なものをまとめたものです。
保存会には「日本の社会運動に貢献した」基本的な文献、貴重な文献も、多々あり、ぜひそういった文献の中身を知ってほしいとのことでの本の制作に至りました。
福田泰久
A5判
1942年に青年開拓義勇隊員として14歳で満州へ渡った少年が、その後16年にわたり中国に残留し、日本に帰国したのち、日中友好に尽力した体験記。
著者は、零下50度まで下がる極寒の地での訓練と開拓地での生活、1945年8月9日ソ連軍侵攻に始まる壮絶な逃避行をへて、1958年に帰国するまで、得意のそろばんを生かし新生中国発展の一翼を担うという稀有な体験をし、帰国後は、農協に勤め、地域の子どもたちにそろばんを教え、日中友好の懸け橋となった。
今、日本と中国の間に横たわる、歴史認識問題も含めた様々な問題に、少しでも証言的役割を果たしたいとの思いから出版したものである。
大谷茂義
124冊のスケッチブックに、毎日毎日書き溜めた、日々の思いと、そこに添えられた絵。
2年前に亡くなった著書が、心に残ったことばや文、日常の思いに絵を添えたものから、娘さんお二人が700ほどを選び、1冊の画集にまとめました。
日々書くことではげまされ、生活の一部として楽しんでおられた様子が伝わってき、見る人を励ましてくれます。
著者 尾島 房江
A4判
太平洋戦争中、大阪で実際に起きたキリスト教会、牧師への弾圧の記録。
自身も特高に検挙された著者が昭和48年に自費出版したものをそのまま復刻。今回、著者略歴と著者の写真を追加した。
「神棚」の教会堂への安置を強要、「キリスト教はスパイ!」牧師の投獄、やがて言論統制は全国民に向かった。
いつか来た道を繰り返さないために今読んでほしい書です。
著者:梅田 安之
「戦争」の語り部たちが
少なくなったいまだからこそ、
遺しておきたい物語がある――。
戦前・戦中・戦後を11~13歳の多感な少年期において過した著者が、同じ時代を生きたひとたちに、そして「戦争下での暮らし」を知らない世代に語り部として記した一冊。
和歌山の紀北地方に暮らす12歳の少年・山下正二と、東京から単独疎開でやってきた11歳の橘にしきの淡い恋物語を軸に、当時の日常を淡々と描いていく。
「あのタヌキ先生の口車に乗せられ、特攻を志願して18歳あまりで死んでいった吉田鉄三兄さん可哀想や。あんな犬より劣るようなアホな先生が生き残りよって(中略)
――オレもこれからは、どんなことでも必ず反対からも考えたり、のぞいてみて、善悪の判断をしてやろう――<本文より>」
いま、この時代だからこそ、ひとりの語り部の声に耳を傾けたい。
生地 米藏 著
四六判 256ページ
「男は、人生戦略を立てなさい!」
不振に喘いでいた松下電器(現パナソニック)の「あなたの街のでんきやさん」の支援を行い、7割以上の赤字店を黒字店に変えたコンサル業界の第一人者が、半生を語る。昨年6月に逝去した著者が、最期の力を振り絞って遺した、若いひとたちに向けての渾身のメッセージ。
●本書の内容●
第1章・60代からの人生戦略
「黄金の70代を過ごすために」
第2章・20代の人生戦略
「給料をもらって、勉強する」
第3章・30代からの人生戦略①
「谷底に落ちたときこそ、戦略を立てる」
第4章・30代からの人生戦略②
「困難には、ひるまず挑戦していく」
第5章・番外編①
「SSC社創業10周年記念セミナー&出版記念パーティー」
第6章・番外編②
「阪神淡路大震災」
第7章・岩佐三朗のビジネス戦略
「小売店の成長をトータルに支援する」
◎追悼・「天国へ逝った仕事師へ」
岩佐三朗 著
四六判 224ページ
70歳で経営する会社を、後継者に譲り、単身イギリスへ語学留学。まったく日本語の喋れない家庭でホームステイをして、ケンブリッジの語学学校で英語を学ぶ。休みの日は列車に自転車を積み、イギリス中を走り回って実際に英語を使ってのひとり旅を始めた著者。それから7年、実に56ヶ国をひとりで回って、その日記をブログにアップし、世界中にメール友達を持つ77歳の著者。最新のアメリカ・ヨーロッパの旅の日記です。
著者 宮﨑 信敏 B6判
宮本光信 編著
PARTⅠ 302ページ・PARTⅡ 272ページ・PARTⅢ 174ページ
「文法嫌い」「古典嫌い」をつくらない古典の授業とは?
生徒自身が「自分のイメージ」を出し合う授業実践。 大阪 同志社香里中学校・高等学校で43年間古典を教えてきた授業の記録。
「平家物語」「今昔物語」「宇治拾遺物語」「伊勢物語」「十訓抄」を題材に 生徒自身が作った「歌物語」も収録。
番外編では『古事記』「倭建命」も取り上げている。
加藤 昌孝 著
A5判 336ページ
三条市議会議員をされていた著者の、生い立ちから軍隊生活、政治活動にまで及ぶ自分史。
酒井 次男
A5判
長年の生活習慣を改めて、
「未病」から「健康」に!
21世紀の養生訓。
★たちまち4刷!!★
ガン治療の第一人者が、「長生き」のノウハウをまとめました。
「亭主を早死にさせる法」「長生きしないコツ」など、逆説的な切り口から、「ガンにならないためには」「寝たきりになるとどうなるの?」「ボケないためには?」など、気になる内容が満載!
「21世紀の健康長生き大作戦」を読んで、ぜひ生き生きしたヘルシーライフを。
*内容*
プロローグ●亭主を早死にさせる法/第1章●あなたは何歳まで生きたい?/第2章●生命には限りがあるのです/第3章●未病の大切さ/第4章●養生訓のこと/第5章●免疫力はあなたの強い味方/第6章●活性酸素は老化の大敵/第7章●ガンになったらどうしよう?/第8章●寝たきりになるのはイヤだなあ/第9章●ボケたくないなあ/第10章●21世紀の健康長生き大作戦/第11章●上手に使おうサプリメント/第12章●命の水とかけがえのない空気/第13章●長生きしないコツ
近藤元治 著
四六判