日本では歌声喫茶の流行によってポピュラーとなったロシア民謡。
そのロシア民謡のなかでも、「トロイカ」「一週間」「カリンカ」といった曲の訳詞を手掛け、生涯を通じて200曲のロシアのうたを訳詞したのが、「音楽舞踊団カチューシャ」の団員でもあった森おくじです。
終戦後、シベリア捕虜収容所で抑留生活を過ごしたおくじが訳した、上記3曲を含む代表的な訳詞曲と、晩年連載した「森おくじの選んだ50曲 ロシア・ロマンス歌謡」の全50曲の自筆楽譜に、おくじ自身が作曲した曲の楽譜を集めた貴重な楽譜集。
PARTⅡの読み物ページには、記者の質問に答えるおくじの自筆原稿や、ロシア民謡愛好家の間で噂される「トロイカの訳詞をめぐって」、おくじ夫人の記事なども掲載。
平和への願いを込めて、ロシア民謡を訳し続けた森おくじの世界に、ぜひ触れてみてください。