舞台は、中大兄皇子と藤原鎌足が政治の実権を握る古代大王(おおぎみ)家。 大化の改新後、大王家を中心としたクニづくりが進められる時代に生きた二人の青年、有間皇子(ありまのみこ)と、ムラの若者・網代(あじろ)を通して、時代の波に翻弄されつつも、自分の“生”を全うすることの意味を問う歴史小説。
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古川昭一 著
四六判 180頁
元小学校教師である著者が、漢字研究と合わせて金子みすゞ研究を重ねてきました。美しい言葉で語られるみすゞの詩を、仏教や万葉集からの視点も通して読み解いていきます。みすゞの詩にふれると、鋭い感性に驚かされつつ、心がポカポカと温まっていきます。「みんなちがってみんないい」んだ、と改めて気づかせてくれ、優しい気持ちになれる一冊です。
小寺 誠 著、A5版、328頁
高槻市の小学校教諭、中学校教諭、教育委員会、そして教頭、校長……。
子どもたちに向き合い、戦後、大阪・高槻で教育現場づくりと地域の活動に奔走してきた元小学校校長の半生と教育実践をまとめた一代記です。
曽和照之 著
B6判 142頁
80歳を迎えた著者の、4冊目の自費出版。エッセー集。
昨年冬亡くなった一海知義先生の『漢詩一日一首』中の陶淵明の漢詩についての引用から考察した「財を残すな」
近所の「連句連」のおばさんたちの五七五になった軽妙なしゃべりに感心しきりの「川柳・川柳」
自身の入院・検診・通院の経験から、社会全体の保健医療行政の現状を考察した「チョイ『メタ』で元気が一番」「薬または毒」
「民商 共済会」 の原点について述べた「協同の系譜」
など収録。
幕末の播磨・土佐を舞台に、倒幕に奔走する青年武士と、商人に嫁ぐのを嫌い家出しふとしたことで知り合った彼を慕い続ける菊、菊の身代わりにずっと慕っていた幼馴染の庄之助の妾となる菊の妹妙。
時代を駆け抜け、自分の信念に沿って生き抜いた、若者たちのすがたをいきいきと描いた小説。
著者 19歳の折の作品。
著者 野辺博子
A5判
236ページ
春 ユキノシタ・フキ・シラン・ハナモモなどなど
夏 トケイソウ・青いケシ・ハイビスカス・トビカズラ・サギソウなどなど
秋 キンモクセイ・ヒガンバナ・ノジギクなどなど
冬 フクジュソウ・サザンカ・ヤツデなどなど
デジカメ片手に、自宅の庭、散歩の途中、旅行先の道端などで撮りためた美しい花、変わった花の写真73点に、写真を撮った際の画像情報、雑学的情報を加えた、”写真図鑑”
オールカラーの花の写真がとにかく美しい!
著者・撮影者 藤田 清純
非売品
世界に通じる真の歌唱力を手に入れたいプロ歌手や声楽家はもちろん、
プロレベルの歌唱力を手に入れたい一般の方まで、
幅広いターゲットに捧げるブレスヴォイストレーニングの実践書。
本書で紹介する歌基準の「腹式呼吸」「腹式発声」を習得すれば、わずか3カ月で驚くほど声と歌が変わります!
島津ひろし
B6判
「モノづくり日本」復興のヒント、
ここにあり!
回転寿司、ビヤガーデン、カプセルホテル、スーパーマーケット、霊柩車、動く看板…。
ひもとけば、あれもこれも大阪初=発ビジネス。それらの「発想」「開発ドラマ」「開発当時の大阪世相のユニークさ」がぎっしり詰まった一冊が単行本になりました!
井上理津子著
四六判 304頁
人間の顔の骨格を中心にした「観相」から、その人の考え方や個性、生き方の方向を示唆するという「砂川式観相学院」を開いた著者が、ガリ版刷りで残した「観相学」の数々の書籍。
今回新たに、句読点を打ち、旧字を新字にするなど読みやすくし、3冊を1冊にまとめて復刻しました。
砂川哲人 著 砂川哲男 監修
A5判 146頁
★なぞり書きで、問題の考え方がわかる!
★教科書レベルの力が身につく!
★B5の小プリントに分割できる!
藤原 光雄 著
B4判 96頁
差別も戦争もない、人間の共同性に満ちた社会。人間が、人間らしく生きていた社会。
「生活そのものが美しい詩(うた)だった」。
そんな「原始共同制社会」にこそ、次に進むべき社会の答えがある――。
川口 精吾 著
A5判 304頁
「海外勤務は買ってでもすべし!」
元パナソニック株式会社で、サウジアラビア4年、ドイツ2回17年、計21年間海外勤務を経験し、現在は国際ビジネスアドバイザーとして活躍中の著者が、自身の体験を通じて得た海外勤務におけるノウハウやポイントをわかりやすくまとめた一冊。
芝 博 著
四六判 240頁
学生時代の乗鞍岳の山荘でのアルバイトがきっかけとなり始めた山歩き。
就職してからは、休みを利用し、カメラを持ち、多くの山に登った。
乗鞍岳・富士山・雲ノ平・針ノ木岳・西穂高岳・奥穂高岳・北アルプス縦走・立山連峰縦走・涸沢の紅葉・大雪山など国内の山々。そしてカナダ・チロル・ニュージーランド・台湾など海外の山々。
家族との思い出の山歩き。
子どもたちに、父親としての姿を残したいと、その時々の写真をカラーで掲載し、まとめた山歩きの記録である。
坂井 佳行
B6判
戦後70年を経て、政治・経済で中枢を担っている人も、平和を守ろうと活動している人もほとんど「戦争を知らない子どもたち」となりました。
本書は、だからこそ今、日本が戦争をしていた時を子どもの頃の実体験として記憶している著者が、日常の中の戦争体験を残したいと考え出版した書です。
大阪空襲のときは奈良に縁故疎開をしていて、母と著者たち兄弟姉妹は直接空襲を経験したこともなく、身近に戦死された方がいたわけでもない。ただ極普通の市民として戦争の中を生きてきた。しかし、そんな子供たちの生活の中に深くしみわたっていた“戦争”を、表紙の『弾丸切手』などが象徴しています。
戦争・平和の問題が身近に論じられるようになってしまった今だからこそ、読んでほしい1冊です。
服部 寿子 編著
1950年代から同人活動をしていた5人の詩人によるアンソロジー詩選集の第3弾。
完結編となる本作は、巻頭詩『埋葬』の作者・奈良隆雄氏の追悼集にもなっています。
5人の詩人がつむぐ、言葉の揺れや調和。
それによって生み出されるエスプリのきいた深い表現を、ぜひ味わってみてください。
奈良隆雄/西 貴/船木茂/美濃吉昭/古田実雄 著
A5判 112頁
⦿高校生の頃、俳句と出合い、岡山で農村での暮らしを誰よりも心豊かに過ごしてきたという著者。
⦿四季があり、自然があり、農作業を通してこんなにも人は豊かに一生を過ごせるのかとまで感じさせる句の数々。
⦿故郷の山々を感じさせる美しい装丁とともに、心豊かな人生を送った記録としても読める清々しい一冊です。
(※この書籍は、市場流通をさせるものではありませんが、入手ご希望の方は、直接小社までご連絡ください)
入江冬河 著
四六判 上製本
256ページ
ネコの子コネコのこのこと
ビルの隅から現れて
エサをおくれとニャーとなく
エサは魚の缶詰だ 今日も尾頭なしのエサ
わたしはカマトトネコだもの
この物語は都会の雑居ビルに棲んでいるとあるネコ一族と、警備員のおじさんの触れ合いのお話です。ノラネコと飼いネコの中間のネコ達に翻弄され癒されるおじさんからのネコ好きの人たちへのメッセージです。
都会の片隅でたくましく生きているネコ達にも、家族があり縄張りがある。同様に都会の片隅で一人暮らす寂しいおじさんが、ある時は保護者に、ある時は恋人になり、ネコ達とのドラマを繰り広げます。ネコ達との生活の中で撮った写真もたくさん掲載しています。
著者 子子子 子子子 (ねこのこ こねこ)
四六判
東日本大震災から来年3月で5年。
震災をテーマにし、元中学の美術教師である著者が、木版画に文章を添え絵本にまとめた。
震災後の人々の生活を紹介したテレビのドキュメンタリーや新聞記事をとおし、子ども、おとな、おとしよりの一人ひとりの活動が、多くの人たちに、生きる希望を与えていると感じ取った著者が、そういった映像や記事から得たイメージを版画にし、絵本として出版したものです。
震災から5年ちかくたってなお、避難生活が続き、地域の復興もなかなか進まないところも多い中、懸命に生きておられる方々、とくに子どもたちへエールを送りたいとの思いのあふれる絵本である。
戸塚 英子
B5判
これは子どもと教師との出会いと語り合いの記録であると同時に、
子どもと教師をめぐる再生の物語(ドラマ)である。
「でも、君はこうやってここにいる。それが何よりも大切なことだ」(本文第四章より)
本書は、兵庫県西宮市の小学校教員である著者と子どもたちが、作文を通して心をかよわせていく物語です。
著者がどの子に対してもあたたかい「語りかけ」を行い、子どもたち自身に考えさせているところが印象的です。人のこととしてではなく、自分のこととして考える。また、そういった子どもたちの思いを真摯に受けとめる著者のやさしい気持ちが、じーんと伝わりその情景が浮かんでくるようです。一歩一歩成長していく子どもたちと、その隣で見守る著者。本書を読んだあと、やさしい気持ちになれます。
○本書の目次○
はじめに ~小梨平にて~
第一章 そっとやさしい甲子園の土
第二章 やがて雲間から陽光(ほほえみ)こぼれ
第三章 美しい風景が見える
第四章 あの頃のボクには戻りたくない
第五章 いつまでも色褪せないもの
おわりに ~ふたたび小梨平にて~
村下光男 著
B6判、136頁